ミャンマーのマンダレーで金箔工房見学

金箔工房アイキャッチ

ミャンマーでは「金」の装飾をよく見かけます。

ミャンマー人の友人曰く、ミャンマー人は派手なものや金が好き。とのこと。

そのミャンマー国内で使用されている「金箔」はなんとすべてマンダレーで作られているようなんです。
マンダレーで金箔工房を見学してきました!

マンダレーの金箔工房「キングガロン」行き方

マンダレーの観光スポットになっていて、外国人も多く訪れているようです。(私も外国人だけど)

私はGoogle Mapsを眺めていたらたまたま見つけたので行ってきました笑

▼場所はこちら▼

金箔は英語で「Gold leaf」です。
とても薄いものを「Gold Leaf」と言い、少し厚いものは「Gold Foil」と言うようです。

キングガロン(King Galon)は工房見学をさせてくれます。
Workshopとなっていますが、日本人がイメージする体験できるタイプのものではなく、工房内の見学のみです。

ミャンマーマンダレー金箔工房看板

マンダレーの鉄道駅周辺から歩いて向かった場合は20分弱で到着します。
私はマンダレー駅に近いエーススターホステル(Ace Star Hostel)に宿泊していましたが、歩いて向かいました。

日中歩くとかなり暑いので、熱中症気を付けてください。
マンダレーの街は道が碁盤の目状になっているので、わかりやすいと思います。

タクシーで向かう場合は下記の住所を伝えればOKです。

マンダレー駅周辺からなら10分弱で到着します。

マンダレーの住所は何番目の通りかで表現されています。
最初住所見たときは何のこと??と思いましたが、慣れれば住所を見れば大体マンダレーのどの辺かがわかるので、便利だなぁと思います。

金箔工房を見学!

入口はこんな感じ。

ミャンマーマンダレー金箔工房

看板のある左側の工房の方に行くと人が出てきてくれます。

他にも見学客がいる場合は一緒に案内をしてくれます。
物を見せながら案内してくれますが、英語が理解できた方が面白いと思います。

質問にも丁寧に答えてくれました。

マンダレーの金箔づくり

個体の金をまずリボン状の金にします。
その小さな長方形の金をまず30分ひたすらハンマーでたたきます。

ミャンマーマンダレー金箔

そうすると広がって大きくなるので、それを6等分して更に30分叩きます。

ミャンマーマンダレー金箔ハンマーで叩く様子

そしてその後、なんと5時間も叩かなければいけません。
合計6時間。。。なんという大変な作業。

ミャンマーマンダレー金箔と紙の束

金箔を紙に挟んで一塊にしてそれをたたくのですが、1回で720枚の金箔がつくれるとのことでした。

叩きたての紙の束は熱くなっていました。

ミャンマーマンダレー金箔出来立て

▲出来立てほやほやの金箔!

紙と紙の間に金箔が挟まっている様子を見せてくれましたが、丸く薄い金箔が出来上がっていました。
少し触ろうものなら破れてしまうくらい薄かったです。

昔は小さな穴の開いたお椀状の物を水浮かべて時間を測っていたとのことでした。
少しずつ水が入ってきて一杯になって沈むまで3分。
5時間も叩くのであればそれを何回繰り返したことか。。。

ミャンマーマンダレー金箔工房時間を測る道具

マンダレーの金箔づくりに欠かせない紙

金箔づくりに使用している紙も工房でつくっています。

その紙づくりの工程も教えてくれます。

ミャンマーマンダレー金箔工房バンブーペーパー

バンブーペーパーと言って竹からつくられています。

竹を切って細い棒状にしたものをライムウォーターに3年も浸します。
3年も浸すってすごい。

ミャンマーマンダレー金箔工房竹を浸す壺

そして柔らかくなった竹をたたいてパルプ状にします。

ミャンマーマンダレー金箔工房竹のパルプ

そして紙を漉くんですが、漉いて出来上がった紙を金箔つくりの時と同じように30分叩きます。

紙をつくるのもなかなか大変な作業。。

でも、この紙がないと薄い金箔をつくることができないんですよね。

マンダレーの金箔が出来上がるまで

叩いて出来上がった金箔は別の作業場に持っていかれ、形を整えます。

ミャンマーマンダレー金箔工房作業場

その時、使われているのは水牛の角でつくられた道具です。

ミャンマーマンダレー金箔工房水牛の角の道具

丁寧に四角く形を整えていきます。

ミャンマーマンダレー金箔工房金箔つくり

金箔のパーツの作成も行っているようでした。

ミャンマーマンダレー金箔工房金箔の羽

作業場はショップの一角にあり、お土産を買うこともできます。

ミャンマーマンダレー金箔工房ショップ

マンダレーの金箔

ミャンマーの金箔はすべてマンダレーでつくられているとのことでした。
なんでなんだろうと思い、その理由を知っているか聞いてみましたが、説明をしてくれた人も確かではないようでした。

昔、金箔をつくる職人がミャンマー中からこの地域に集められたのではないかと言っていました。

それが今でも続いていて、それがマンダレーのみで金箔がつくられている理由なのではないか、と。

他の都市で何回か金箔を見かけたときに、「この金箔はどこでつくられたもの?」と聞いてみましたが、確かに答えは「マンダレー」でした。

今でも70か所程の工房があり、金箔つくりをしているとのことでした。

ミャンマーの金

ミャンマーヤンゴンシュエダゴンパゴダ

マンダレーだけでなくミャンマー全体で金を見かけることは多いので、その金箔が作られているマンダレーの金箔工房の見学をしてみるのは面白いと思います。

ハンマーで叩いている光景は迫力がありました。

見学は無料。

私のマンダレーの観光でおすすめのスポットです。

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